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    モッサン

    Author:モッサン
    タイトルは夏目漱石『草枕』の一節。ここは、本業である研究以外の日頃の活動、出会った人々、読んだ本、見た映画などなどをご紹介するブログです。

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2009/06/28(Sun)

映画ブログを更新しました!

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2009/06/28(Sun)

灰谷健次郎『兎の眼』(角川文庫)

ランタナ(東京都庭園美術館にて撮影)



 先日、灰谷健次郎の『兎の眼』を読んだ。

 あらすじ。「大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、学校では一言も口をきかない1年生・鉄三。決して心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だったが、鉄三の祖父・バクじいさんや同僚の「教員ヤクザ」安達先生、そして子どもたちとのふれ合いの中で、苦しみながらも鉄三と向き合おうと決意する」(背表紙より)。

 タイトルの『兎の眼』は、西大寺のに置かれている善財童子の美しい目の例えである。そして、美しさとは逆境に抵抗すること。バクじいさんの過去の話を聞いた後、善財童子の美しさとバクじいさんのやさしさを持つことを決意する小谷先生。その決意の通り、頼りなかった小谷先生が教師として、というより人間として成長していく様子が、物語として読ませるところである。

 美しさとは抵抗することだという部分に、ハッとさせられる。始めは頼りなかった小谷先生も、読み進むごとに凛とした魅力的な人物に変わっていく。対象的に考えずにいられないのは、読んでいる自分のこと。間違いなく自分は美しくない部類の人間だろう。逆境に弱いので(笑)。小谷先生を見習わねば!と思った。

 小谷先生と子どもたちとのやりとりは、以前塾で働いていた時の経験を思い出す。自分にも似たような経験があるな〜と、思わず微笑まずにいられなかった。さすがに、カエルの亡き骸が床に落ちているということはなかったが・・・。

 作者の灰谷健次郎が亡くなったのは3年前。以前働いていた塾の同僚に灰谷健次郎のファンがいて、ショックを受けていたのを憶えている。その同僚に薦められていたのを思い出し、手に取ったのが今回読んだ『兎の眼』である。教師や親、役所の職員さんが、善悪二元論的に描かれている所など、疑問を感じるところもあったが、物語としては面白いし爽やかに感動できる。何より人の成長を信じさせてくれるところが、私は好きである。なかなか良い作品だと思った。

 


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2009/06/26(Fri)

自然の宝庫 文京区白山

 下の画像は、ノカンゾウ。自然教育園で撮影した。 




 先週の土曜日、一人白山へ行ってきた。下がその時の写真。

 岐阜県と石川県、福井県の狭間に位置する日本三名山の一つは白山。でも、私が行ったのは、同じ「白山」でも文京区の白山。「この写真に写っている場所が本当に白山?」と思った方もおられるだろう(あくまで希望的観測だが・・・)。でも、間違いなくこの写真は文京区白山で撮った写真である。




 この場所は、三田線白山駅を降りて徒歩10分ほどのところにある東京大学附属植物園、通称「小石川植物園」である。前の週に行った国立科学博物館附属自然教育園での感動に味をしめた私は、今度は小石川植物園へと行ってきたのだ。

 上の写真のヒノキ林は、その小石川植物園で特に気に入った場所の一つ。自然教育園の記事で書いた言葉を繰り返すが、「ここが都心だということが、とても信じられない」!。写真のヒノキ林は、実はそれほど広くはないのだが、ご覧の通りの奥行き感。それに、写真で伝えることができないのは残念だが、都会の喧噪が全く聞こえない静寂な場所であった。「自分は今本当に東京にいるんだろうか?実は知らないうちに別の場所に来てしまったんではないだろうか?」と不思議な気分だった。フッと目を閉じて、次に目を開けた時に全然知らない場所にいたら、きっとこんな感覚だろう。


 下の画像の中央に写っている大きな木(傍に人が立って上を見上げています)は、プラタナス。こういう自然の作りだした大きなものを見ると、自分の小ささを痛感して、何だか謙虚な気持ちになります。それにしても、プラタナスは、職場近くの通りにも植えられていてよく見かける木だが、こんなに大きなプラタナスを見たのは初めてかも。こんなに大きくなる木だったんだな〜。




 そのプラタナスの木の真下から撮影。




 もう一つ良いな〜と思った場所が下の写真。イロハモミジの並木道である。ベンチに腰掛けて読書する人たちの姿が(写真では分かりにくいが・・・)、視覚的に味を添えていた。まるで映画の一場面のようだった。紅葉の季節はさぞかしきれいな場所となるだろう。秋にもう一度来てみようと思う。




 という感じでこの日は、東京ドーム12個分の広大な敷地を持つ小石川植物園を、約3時間かけてゆったりと散策してみた。天気にも恵まれ、最高に気持ちの良い自然散策となった。

 ちなみに、この広い小石川植物園は今でこそ東京大学の付属施設となっているが、もともとは1684年、徳川綱吉が江戸幕府の将軍となったばかりの頃に、小石川御薬園として設立されたのがその始まりだとか。結構歴史のある場所である。だから園内では、小石川療養所の井戸があったりと(下の画像)、歴史の名残などが見られたりする。




 小さな子供のいる家族は、池にいるオタマジャクシなど、小さな生き物を見たり、カルガモを眺めながら楽しんでいた。ここ小石川植物園は、そういういろんな楽しみ方のできる場所である。ここ最近、自分が訪れた場所の中では、最もお勧めできる場所かもしれない。そういえば、前の週に訪れた自然教育園も三田線沿線。三田線植物園めぐりとばかりに、自然教育園と小石川植物園をハシゴしたら、さぞかし楽しいだろう。

 ちなみに、この後、休日をフルに満喫しようと、映画を見るため銀座へと向かったのだが、それまでの大自然とのギャップに大戸惑い。人の流れの余りの速さについていくことができなかった。銀座へ行かずにおとなしく帰宅していれば、もう少し自然散策の余韻を楽しめたかもしれない。欲張らなければ良かった^^。それにしても十分満足してお釣りが来るぐらいの一日であった。
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2009/06/21(Sun)

落合博実『徴税権力 国税庁の研究』(文芸春秋)

 下の画像は、自然教育園で撮影したむらさきしきぶの花。




 さて、今日は珍しく家から一歩も外に出なかった。丸一日家で過ごすのは久しぶりである。部屋に引き篭もって、読書に励む一日となった。

 読み終えてだいぶ経つが、今回は落合博実『徴税権力 国税庁の研究』の感想。

 「徴税権力」というタイトルから、人権侵害すれすれの税務調査に対する告発本であるかのような印象を与えるが、むしろ本の中で描かれるのは、国税庁の情報収集力とそれによって蓄積された情報量など、国税庁の持つ情報力の凄味である。筆者が記者時代に得たという資料や、インタビューに基づく緻密な調査は説得力がある。「へ〜」と思うことたびたび。

 時間がだいぶ経っているので、詳細はかなり忘れているが、なかなか面白い本であった。



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2009/06/21(Sun)

東京都庭園美術館庭園

 昨日の快晴とは打って変わって、今日は朝から雨が降って梅雨らしい天気である。

 下の画像は、国立科学博物館自然教育園で撮影したドクダミ。この時期あちこちで見かける花である。私の職場の喫煙所は建物のベランダに設置されているのだが、ついこないだまでそこの芝生にも生えていた。が、気づくと一斉に刈り取られており、ショックだった。喫煙中の目の保養だったのに・・・。誰かが薬草として持ち帰ったのだろうか。




 さて、前回の記事には1週間前の土曜日に訪れた国立科学博物館自然教育園の話を書いたが、その教育園のすぐお隣にあるのが東京都庭園美術館である。自然教育園で森林浴を満喫した後、その足で庭園美術館にも立ち寄ってみた。

 


 下の画像が東京都庭園美術館。戦後間もなく皇籍を離れた朝香宮。その邸を改装して作られたのが、この美術館である。建物は1933年の建設。建物そのものがモダンで、美術的な価値の高そうな美術館だ。ちょうど今は、「エカテリーナ2世の四大ディナーセット ヨーロッパ磁器に見る宮廷晩餐会」展が開かれている。




 展覧会も気になるところだが、今回のお目当ては美術館ではなく、その庭園の方。

 庭園は芝生広場、日本庭園、西洋庭園から構成されており、それぞれ違った趣を楽しむことができる(園内地図はこちら)。

 下の画像は、芝生広場の全景。きれいに刈り込んだ芝で、家族やカップルが寝転んだり、弁当を食べたりして思い思いに楽しんでいた。一見したところ、自然教育園と較べるてすれ違った人たちの年齢層が若い。一人でやって来た自分が、なんだか浮いているように感じた(笑)。




 鹿の像を発見。この他、庭園の中にはあちらこちらに彫刻が何気なく置かれている。余りにも何気なく置かれているので素通りしてしまったが、後で調べてみたら、どれも有名な芸術家が作ったもばかり。もうちょっと、よく見ておけば良かった。




 下の画像はどこぞの旧家でも撮影したような写真だが、門の先にあるのが日本庭園の茶室(分かりにくい)。朝香宮邸の一部として1938年に建設された建物である。中を見ることはできなかったが、外から見た限り、茶室というより昭和の文豪や政治家の隠れ家的な建物といった印象だった。




 ちょうど今が美しい盛りのアジサイ。庭園のあちらこちらに咲いていた。ちなみに、最近はこのままではアジサイ写真集を作れるのでは?というぐらい、アジサイばかり撮影している(笑)。ということで、以下で数枚ほど公開。








 お次はタマアジサイ。






 アジサイの他にも、西洋庭園のバラを始めとして、シャリンバイ、スモークツリーなど、色々な花が植えられており、十分目を楽しませてもらった。

 白金台には明治学院大学の図書館に用があって、一時通い詰めたこともあったのだが、自然教育園も庭園美術館も訪れたのは今回が初めて。存在は知っていて気になってはいたのだが・・・。実際に行ってみると、とても素敵な場所だということが分かったので、またちょくちょく訪れてみようと思う。
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2009/06/17(Wed)

白金台に残る武蔵野の自然

 5月の始め頃だったろうか、だいぶ前に撮影したひるがおである。ご近所にて撮影。




 最近は週末のたびに雨が降ったり曇り空だったりと、天気のいまいちな日が続いていたが、先週の土曜日はようやくの晴天。このチャンスを逃すまじ!と、三田線は白金台へと行ってきた。

 前々から、晴れたら植物園めぐりをしようと考えていた私がこの日訪れたのは、駅近くの国立科学博物館附属自然教育園。ここは南北朝時代、白金長者と呼ばれた豪族の屋敷跡地だったという場所で、「その後、高松藩主松平頼重の 下屋敷 (江戸時代)、陸海軍の火薬庫 (明治時代)、白金御料地(大正時代)と歴史をかさねてきた」場所。戦後すぐに当時の文部省に移管され、国立自然教育園として一般公開されるようになったのだそうだ。


 下の画像が、園内の案内図である。数字の8を右下から外縁伝いにグルッと一周するようなコースである。





 入り口を抜けると、目の前に広がるのは深い森。去年訪れた鹿島神宮の森を思い出した。




 都内でも、公園や寺社に行けば多少の緑を見ることはできるが、そのほとんどは造形である。ここ教育園も全く人の手が入っていないわけではないが、それを感じさせない。都心の真ん中に、こんな場所があるというのが、なんとも不思議である。江戸と呼ばれた頃の東京は、今では信じられないぐらい森深いところで、あちこちで蛍なども見られたそうだ。途中でみかけた看板に「今なお武蔵野の自然の面影をとどめている」と書かれていたが、「あぁ、昔の東京はこんなだったのか〜」と感慨にふけってしまった。

 この感動をわかっていただくには、私の拙い言葉より写真を見ていただいた方が、間違いなく説得力がある。




 ここが都心だということが、とても信じられない。




 自分の住む千葉や実家の福島でもお目にかかれないような、きれいなトンボ。




 尾瀬にいるような湿地。




 園内ではあちこちにアジサイの花が咲いていたが、こんな珍しい花も(くさふじ:マメ科)。




 この他、花の写真をまた何枚か撮影しているので、その写真は今後の記事でおいおい紹介していくことにする。

 それにしても、東京にこんなに自然のきれいな場所があったとは。かえすがえすも感動である。こんなに森深いところなら、さぞかし紅葉もきれいだろう。次は紅葉のシーズンに再び訪れたい。

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2009/06/07(Sun)

宮部みゆき『英雄の書 上・下 』(毎日新聞社)




 宮部みゆきの『英雄の書』を読んだ。といっても、読み終えたのはかれこれ2ヶ月近く前。今回の記事には、その感想をまとめておくことにする。

 昨年の夏に読んだ『ブレイブストーリー』以来の宮部ファンタジーだ。目の前の現実の世界とは別の世界が存在するという多層世界を舞台とした物語設定が、『ブレイブ―』とよく似ている。
 などと、同じ宮部作品ということで、どうしても『ブレイブ―』と較べてしまう。ファンタジー小説に対する私の好みの問題かもしれないが、「『ブレイブストーリー』とどちらが好き?」と尋ねられたら、私は『ブレイブ―』を選ぶだろう。なんというか、『英雄の書』はどことなく窮屈な狭苦しい雰囲気があるのだ。

 この記事を書きながら「あの狭苦しい雰囲気は何だったのだろう?」と思い、『英雄の書』と『ブレイブ―』をぱらぱらめくりながら較べてみた。で、気づいたのが『英雄の書』には「旅」がないということ。
 例えば『ブレイブ―』では、所々に登場人物たちの「旅」の場面が織り込まれている。一方、『英雄の書』には「旅」がない。詳しくは小説をお読み頂くとして、『英雄の書』の登場人物たちは移動を瞬間的に行ってしまうのである。『ブレイブ―』に限らず、ファンタジー小説によくある「旅」の場面は、物語を織り成す様々な場面の一部に過ぎないと思っていたが、実は物語の中の広大な世界を空間的に認識させる重要な役割を果たしてているのかもしれない。そう考えれば、『英雄の書』を読みながら感じた窮屈感も納得がいく。

 なんだか批判ばかりになってしまったが、総じていうならこの小説が面白い作品であることは間違いない。特に、アジェのように本に人格を持たせたところは、なかなかのアイデア。思わず自分の本棚の本たちがいとおしくなってしまった(笑)。それに、物語のベースにある少年犯罪や殺人に対する作者の考え方には、なるほどな〜と思った。宮部作品らしく社会的な問題意識に溢れた作品である。

 上にも書いたが、『ブレイブ―』と較べてしまうと、やっぱり『ブレイブ―』の方が私は好きだ。でも『英雄の書』の方が好きという人がいてもおかしくはないと思う。これはもう「好みの問題」としかいいようがない。ゲームに例えるなら、『ドラクエ』(≒『ブレイブ―』)が好きか『ウィザードリィ』(≒『英雄の書』)が好きかといったところだろう(ゲームを全くやらないのでわからないが、今時『ウィザードリィ』を知っている人っているんだろうか?)。

 それにしても、『英雄の書』は続編を期待させるような終わり方だったが、これは、続編があると信じて良いのだろうか?



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2009/06/06(Sat)

映画ブログを更新しました!




 本日は土曜の休日。久しぶりに会ったアッキーさんと先行上映の『ターミネーター4』を鑑賞した。現代が舞台だったこれまでのシリーズとは打って変わって、未来が舞台の今作。余り期待せずに鑑賞したのだが、かなり面白かった。詳しい感想は映画ブログにアップするとして、これは『T5』をぜひ期待したい。

 さて、『T4』鑑賞後の余勢を駆って、久々に映画ブログを更新した。

 ⇒『おくりびと
 ⇒『ドーン・オブ・ザ・デッド
 ⇒『レッドクリフPart?

 まだ更新していないが、『スラムドッグ$ミリオネア』、『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』も近日中にアップしたい。
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