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    モッサン

    Author:モッサン
    タイトルは夏目漱石『草枕』の一節。ここは、本業である研究以外の日頃の活動、出会った人々、読んだ本、見た映画などなどをご紹介するブログです。

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2009/07/31(Fri)

宮崎哲弥『映画365本 DVDで世界を読む』(朝日新聞社)

キリンソウ(小石川植物園、2009年6月20日)



 宮崎哲弥の『映画365本 DVDで世界を読む』を読んだ。

 お茶の間でお馴染みの評論家 宮崎哲弥氏が書いた映画批評。テレビなどでこの人が言っていることには、共感できないことの方が多いが、この本に書かれた「ためになるから」映画を見るという彼の心意気には、共感できるものがある。物語はもちろん、登場人物やそのセリフが、社会、文化、宗教的なメタファーとなっていることは多いし、作品の何気ない場面から、外国の社会状況や外国人の意外な生活習慣を知ることも多い。確かに、映画を見ているといろいろと分かることもあるのだ。

 でも、それだけのために映画を見るってどうなのだろうか。少なくとも自分は、何かを知るために映画を見ているわけではない。自分が映画に求めているものは、心の平安や気分転換、励まし、圧倒されるような精神的な衝動、映像の美しさなどいろいろ。その上で、何かを知ったというのは、おまけ程度のことに過ぎないような気がする。勉強するために映画を見るなら、勉強すれば良いのでは?などと思った。



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2009/07/30(Thu)

オーウェル(高畠文夫訳)『動物農場』(角川書店)

シロアザミケシ(小石川植物園、6月20日)



 オーウェルの『動物農場』を読んだ。

 あらすじ。「人間たちにいいようにされている農場の動物たちが氾濫を起こした。老豚をリーダーとした動物たちは、人間を追放し、『すべての動物が平等な』理想社会を建設する。しかし、指導者となった豚たちは権力を欲しいままにし、動物たちは前よりもひどい生活に苦しむことになる・・・」。

 ロシア革命を風刺し、社会主義を批判したという有名なおとぎ話である。だが、権力を巡る豚同士の対立や、権力闘争に勝利した豚が自らの権力基盤を固めるために行う価値や理念の操作は、何も旧ソ連だけが行ってきたことではない。そうした物語の断片は、アメリカはもちろん、日本を含むどの国の政治の舞台でも見られる。意識的にしろ無意識的にしろ身近な所でわれわれが行っていることでもあるんじゃなかろうか。

 ジェフリー・アーチャーの『運命の息子』を読んだ時に、衆院選前にお勧めの一冊と書いているが、今回読んだ『動物農場』は、そもそも政治って何だろうか、ということを考えるのにお勧めの一冊。後味は決して良くないので、その辺は余り期待しないほうが良い。


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2009/07/30(Thu)

パパになりました!半日だけ。

ムシトリナデシコ(小石川植物園、2009年6月20日)



 今朝の蒸し暑さは、凄まじかった。自宅からバス停まで10分ほど歩くと、汗でぐっしょり。シャワーを浴びた意味がなくなった。アイロン掛けしたばかりのワイシャツはしわだらけだし、クリーニングから戻ってきたばかりのズボンからは、折り目が消えた(泣)。これだから夏ってやつは・・・。

 そんな恨み節はここまでにして、だいぶ時間が経ってしまったが、今月の始め頃、久しぶりに姉に電話をした。盆の帰省予定を尋ねるためだったが、とっとと用を済ますと、話題は子ども達(甥っ子達)の夏休みの話に。義兄の仕事が忙しく、盆の里帰り以外は特に出かける予定がないのだという。そこでハッとひらめいた。「じゃー、自分がどこかに連れて行ってあげようか?」。

 ということで、3連休2日目となった先週の日曜は、甥っ子たちを連れてのお出かけ。向かった先は海浜幕張。目的地は幕張メッセである。ちょうど開催中の『恐竜2009砂漠の奇跡!!』展に行ってきたのだ。




 展示されている恐竜の化石はどれも大迫力。

 下は、ティラノサウルスの頭蓋骨×4。なぜか、4方を向くように並べられている。思わず笑ってしまった。それにしても、頭蓋骨だけでかなりの大きさ。体を丸めた私が余裕を持って収まることだろう。




 展示されていた化石の中でも、特に目を引いたのは、下の画像のマメンキサウルス(画像はその下半身)。人間誰しも、巨大なものには心奪われるてしまうものだが、マメンキサウルスの化石は何と全長35m。うち首の長さが16.9mというから、全長の大部分を首が占めていることになる。キリンのような恐竜である。もちろん体も大きい。化石をひっくり返したら、まさに船の竜骨である。人が何人いや何十人乗れるだろうか。その巨体には、ただただ圧倒されるばかりだった。




 下の画像は、ステゴサウルスの化石を見る甥っ子たち。赤いリュックを背負っているのがお兄ちゃんのマー、青いリュックの方が弟のナー。理系頭のナーは化石から化石へとちょこちょこと巡り歩いては、せっせとメモをとっていた。マーはどちらかというと芸術家肌で、説明を聞いたり読んだりするよりは、ただひたすら化石を眺めている。説明よりも見た目の印象を楽しんでいるようだった。兄弟なのに性格が好対照な二人である。




 幕張メッセを出た後、幕張海岸まで行ってみた。風が強かったので砂浜で遊ぶということはなかったが、3人で階段に腰掛けジュースを飲む様子は、傍目から見たらきっと親子だったろう。

 そういえば、駅から幕張メッセに向かう途中、マーから「僕達親子みたいだよね」と言われた。若干照れながらも「もし、『この人はお父さんですか?』と聞かれたら、『お兄ちゃんです』って答えるんだぞ」と返したが、二人と歩いていると否が応でもパパ気分になってしまう。途中はぐれた時のため、待ち合わせ場所を決めたり、それでも迷子になったらどうしようかと、鑑賞もそこそこで二人から目を離さずにいられなかったり。だから、正直なところ、今回は展示物を余り見ていない。とはいえ、二人が楽しそうだったのが、自分にはとてもうれしい。恐竜より、心地よいパパ気分を楽む一日だった。

 後でそんな話を姉にすると、「早く良い人見つければ」とのこと。全く余計なお世話である。
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2009/07/23(Thu)

ジェフリー・アーチャー『運命の息子(上・下)』(新潮社)

名称不明(国立科学博物館附属自然教育園)



 蒸し暑い毎日が続く。汗っかきの私は夏が苦手である。秋が待ち遠しい・・・。

 さてさて、つい最近ジェフリー・アーチャー『誇りと復讐』の感想の記事を書いたばかりだが、今回も同じくジェフリー・アーチャーで『運命の息子(上・下巻)』(新潮社)の感想。この本を読むのは2度目である。『誇りと復讐』の興奮が冷めやらず、その勢いを借りて手に取ったのだった。

 『運命の息子』は次のようなお話。

 ある日カートライト夫妻の下に生まれた双子の男の子。その日の夜、ダヴェンポート夫妻が同じ日に同じ病院で授かった男の子は、誰にも知られぬまま命を失った。そして運命のいたずらが起こる。亡くなった男の子と、双子の一人がすり替えられたのである。こうして双子の一人ナットは本当の両親の元で、すり替えられたフレッチャーはダヴェンポート夫妻の元で別々に成長していく。歩む人生は違えど、やがてすれ違うようになる二人。そして、またしても運命のいたずらが起こる。二人が、コネチカット州知事の座を巡るライバルとして再会したのだ・・・。

 二人の主人公を中心とする物語展開はアーチャーの小説ではお馴染みである。二人が協力する裁判は、この前に読んだ『誇りと復讐』に繋がる部分だろう。痛快な場面だった。その後、兄弟であることを知った二人が、一緒に育ったら最高の兄弟になれただろうと認め合う場面は、思わず胸が熱くなる。何度読んでも面白い作品だ。

 ただ、この物語の見せ場は、何といっても選挙である。ちょうど日本では、8月30日の衆院選に向けて本格的な選挙活動が始まろうとしている。物語の舞台であるアメリカと日本の選挙制度はもちろん違っているけれど、街頭演説やビラ配り、テレビ討論など、候補者が票を得るために行っていることは同じ。その裏側で候補者や協力者が、どのように有権者の注目を集め、好感を持たせようとしているか、それをどう票に結び付けようと考えているのかが、この本ではリアルに描かれている。下手な政治学の教科書以上に詳細で、この小説の方がよっぽど政治の勉強になるのではなかろうか。

 選挙前のこの時期だけに読んでおきたい一冊、といったところだろう。もちろん面白いのでお勧めである。






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2009/07/23(Thu)

都会の害獣かそれとも癒しの小動物か

ミズカンナ(小石川植物園、2009年6月20日)



 今日もまた蒸し暑い一日だった。体中ベトベトである。
 さて、これまた蒸し暑かった昨日の話である。昨日は仕事が終わった後、たまった資料を整理するため大学へと立ち寄った。その帰りの出来事。

 研究室の入った建物を出て、大通りの横断歩道の方まで歩いていくと、視界の端に小さな影が映った。建物の角の辺りで、小さな影がごそごそと動いていたのだ。

 私の通っている大学は都心に位置しているが、ときおり野良猫を見かける(こちらの日記も参照)。野良猫だろうか?と思って、目をやると・・・猫にしては動きがしなやかじゃない。俊敏な感じもしない。それに顔が前に長く突き出ている。明らかに猫じゃない。

 何だろう?と思って立ち止まって観察してみた。私の他にも、気づいた人たちが同じように立ち止まり、やはりその動物の動きをじっと眺めている。すぐ近くで眺めていた人から「あれ何ですかね?」と尋ねられたが、皆目見当がつかない。「タヌキでしょうか?」と返したところ、近くにいた別の人が「きっとハクビシンですよ」と教えてくれた。「最近、この辺りに出没するらしいです」とのことだ。

 ハクビシン?う〜〜ん、ハクビシンって中国の動物じゃなかったっけ? 本当かなー?と半信半疑だったので、帰宅後、ハクビシンの画像を検索してみると、確かに。あの動物はハクビシンた。



画像元:ウィキペディア

 調べてみると、なるほど中国で生息する動物というのは、私の勘違いだったようだ。日本では四国や東日本などで生息しているのだという。でもなぜ都心の真ん中にハクビシンがいるんだろう? これまた調べてみると、都内では大学の所在地の他、港区や豊島区など、至る所で目撃例が報告されている。

 愛くるしい見た目と裏腹になかなか凶暴で、農作物の被害や民家での糞尿被害を及ぼしているのだそうだ。鳥獣保護法により狩猟獣に指定されている。簡単にいうと害獣と見なされているということ。まぁ、人間にしてみれば、野生に住む動物は全て害獣といえるのだろうけども、なかなか愛らしかったな〜。ちょっとした癒しの一時であった。

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2009/07/20(Mon)

映画ブログを更新しました!

 この連休中に映画ブログを更新した。『ターミネーター4』は多少やっつけ的なところもあるが・・・。
 ⇒『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』(Theater)
 ⇒『ナイト ミュージアム』(DVD)
 ⇒『天使と悪魔』(Theater)
 ⇒『ターミネーター4』(Theater)
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2009/07/12(Sun)

ジェフリー・アーチャー『誇りと復讐(上・下)』(新潮社)

ブルーベリー(東京都庭園美術館)



 久しぶりの更新。今回も読書の感想である。

 先日、ジェフリー・アーチャー『誇りと復讐(上・下)』を読んだ。

 あらすじ。幼馴染の女性ベスにプロポーズした自動車修理工ダニー。愛し合う二人には、幸せな日々が待っているはずだった。その日の夜、ベスの兄でダニーの親友でもあるバーニーに祝福され、3人はささやかな宴を開く。だが、楽しいはずの祝いの席を、酔っ払った隣客が台無しにし、挙げ句の果てに、バーニーはその隣客に殺されてしまう。そして、その容疑者として逮捕されたダニー。親友を殺されただけではなく、無実の罪で刑務所へと送られ、手にするはずだった幸せな日々を奪われてしまう・・・。

 待ちに待ったアーチャーの最新刊は、青年ダニーの復讐劇である。
 刑務所送りにされた恨みとその復讐と聞いて思い出すのは、ロバート・デ・ニーロ主演の『ケープ・フィアー』。面白い映画だったが、デ・ニーロ演じるマックス・ケイディの凄まじい怨念と狂気が、怖いんだけど目を離さずにいられない、という感じの作品だった。復讐劇と聞くと、私は、そんなドロドロとして血生臭い印象を受けてしまう。

 そういうイメージもあって、「まさかアーチャーとしては珍しいスリラー小説か!?」などと思いながら手に取った本作だったが、「そのまさか」とはならず。復讐劇とはいっても、その方法は法廷において真実を明らかにするということ。法廷を舞台とする駆け引き、あるいは頭脳ゲームには手に汗握らずにいられない。そしてダニーに対するモンクリーフの友情には、心温まり、また各所で「あっ!」と驚かされた。

 というように、復讐劇とはいっても血生臭さなど微塵も感じなかったし、むしろ感じるのは、知性やスマートさ、ユーモア。アーチャーの作品には欠かすことのできない要素といえるだろう。また、伏線の張り方の巧みさも、アーチャーならでは。復讐劇と聞いて、若干気持ちが乗り切らないままに読み始めたが、読んでみれば彼の真骨頂と呼べるような作品だった。上下巻ともにあっという間に読み終わり、読み終えた後、このまま再読したくなった。アーチャーの作品の中では一番好きかも。いや〜、面白かった。デュマの『モンテ・クリスト伯』が元になっているということなので、そちらもぜひ読んでみたい。






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