2008/08/24(Sun)
『ブラティスラヴァ世界絵本原画展 −歴代グランプリ作家とその仕事』
一昨日に引き続き、昨日も涼しい一日であった。ただ、雲が多く、少し湿っぽい。夕方からは小雨が降り出した。
昨日の帰宅途中で見つけた花。何の花だろう?
→後日、ハナトラノオ(花虎の尾)ということがわかった。その名の通り、虎の尻尾に似ているからなのだそうだが、余り似ていない。<2008年8月29日>

さて、昨日は朝から昼過ぎまで塾業務。昼過ぎには退勤し、その足で千葉市美術館へ立ち寄った。現在、千葉市美術館では『ブラティスラヴァ世界絵本原画展 −歴代グランプリ作家とその仕事』という展覧会が開かれている。

ブラティスラヴァは、スロバキアの首都。「首都」とはいっても、東京を想像してはいけない。人口43万人というから、千葉市の約半分。日本で言うと中核市程度の人口規模である。でも、下の画像で見る通り、中世の町並みを残し、とても美しい!(ウィキペディア参照)。

そのブラティスラヴァでは、1967年以降、2年に1度「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」という絵本原画の国際コンペティッションが行われている※。最近開かれたのが、2007年の第21回展。現在、千葉市美術館で開かれているのは、この第21回展の受賞作品と日本人の出展作品、そして初回展から第20回展までのグランプリ作品の原画を展示した展覧会である。今日は、それを見てきたのだ。
※調べた所、ブラティスラヴァ世界絵本原画展の他には、イタリアで開かれる「ボローニャ国際絵本原画展」が国際的な絵本原画展として有名なようだ。ブラティスラヴァが、主にプロの出展作品を審査する原画展であるのに対し、ボローニャの方はプロだけでなくアマチュアも出展する。ボローニャは、プロを目指す絵本画家にとっての登竜門なのだそうだ。
展示されている原画は、子供向けの可愛らしいものもあるが、受賞作品は芸術性の高いものが多い。どれも美しく、絵本というより、抽象画や空想画を見ているような不思議な解放感と不安感を感じる。うまく説明できないが、方向と空間、時間の感覚がなくなったような感覚である。
また、展示を見ていて、ちょっぴり懐かしい気持ちになった。私も人並みに、絵本によって読書習慣がついた人間だからだ。ちなみに、私が生まれて初めて一人で読んだ本は、幼稚園の頃に読んだ『おしいれのぼうけん』という絵本。読んでいると胸がドキドキしてくるような、とても面白い絵本だった。懐かしいな〜。これがきっかけで、私の読書習慣がついたのだから、われながら、良い絵本に出会ったものである。
話を戻すが、展示物のうち、2007年の第21回展に出展された作品については、閲覧用の絵本が置いてあり、手にとって読むことができる。この点が、今回の展示会で一番良かったところ。
一冊一冊手にとって読んだもののうち、個人的に気に入ったものを紹介していくと、まず『アルティングさん』(2007年展、金牌賞)。作者はベンテ・オーレセン・ニストロムというデンマーク人。主人公「アルティングさん」の不思議な生活を、言葉を使わずに絵だけで紹介していくという作品。ネコバスならぬ虎電車が走っていたり、ヘリコプターと思いきや翼が蝶の羽だったり、その他、よく見ると、細かいところに不思議なものを発見することができる。思わず不思議発見に夢中になってしまう作品だ。
次は、『マーシャと白い鳥』(2007年展、日本人作品)で、少女マーシャが、ババヤガーという魔女にさらわれた弟を救いに行くという冒険物語。もともとはロシア民話だそうだ。「白い鳥」は恐らく白鳥だと思うが、日本人の感覚では美しさの象徴のような鳥が、この物語では魔女の使いとして扱われていたのが印象的だった。また、前半のほのぼのとした絵に対し、マーシャと弟が白い鳥から逃げまどう後半の部分は、捕まったらどうなるのか?と思わせる、どこか不安を感じる絵が多かった。それにしても、魔女の家を支える一本の鳥の足は不気味だった。

最後は、『ともだちおまじない』(2007年展、日本人作品)。「おまじない」というのは、「ともだち」をテーマにした俳句のこと。絵が可愛らしくて良いというのもあるが、何より各ページに登場する「おまじない」が心に響く。特に気に入ったものはメモしてきたので、挙げてみると・・・、
「バイバイと てをふりながら かえれない」
「けんかして ばかはおれだと いしころに」
「このほしで であえたことに ありがとう」
う〜ん、心が洗われるようだ(笑)

大人になって、こんなふうに絵本を楽しむ機会はなくなったが、20数年ぶりに絵本を満喫することができた。考えてみると、絵本というのはお得な本である。読んで楽しめて見て楽しむこともできる。幼い頃は、そんなこと意識していなかったし、もちろん意識できるわけもなかったのだが・・・。実は絵本というのは、子供よりも大人の方が楽しめる読み物なのかもしれない。11月に絵本カフェなる喫茶店ができるらしいので、ぜひ行ってみることにしよう。
昨日の帰宅途中で見つけた花。何の花だろう?
→後日、ハナトラノオ(花虎の尾)ということがわかった。その名の通り、虎の尻尾に似ているからなのだそうだが、余り似ていない。<2008年8月29日>

さて、昨日は朝から昼過ぎまで塾業務。昼過ぎには退勤し、その足で千葉市美術館へ立ち寄った。現在、千葉市美術館では『ブラティスラヴァ世界絵本原画展 −歴代グランプリ作家とその仕事』という展覧会が開かれている。

ブラティスラヴァは、スロバキアの首都。「首都」とはいっても、東京を想像してはいけない。人口43万人というから、千葉市の約半分。日本で言うと中核市程度の人口規模である。でも、下の画像で見る通り、中世の町並みを残し、とても美しい!(ウィキペディア参照)。

そのブラティスラヴァでは、1967年以降、2年に1度「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」という絵本原画の国際コンペティッションが行われている※。最近開かれたのが、2007年の第21回展。現在、千葉市美術館で開かれているのは、この第21回展の受賞作品と日本人の出展作品、そして初回展から第20回展までのグランプリ作品の原画を展示した展覧会である。今日は、それを見てきたのだ。
※調べた所、ブラティスラヴァ世界絵本原画展の他には、イタリアで開かれる「ボローニャ国際絵本原画展」が国際的な絵本原画展として有名なようだ。ブラティスラヴァが、主にプロの出展作品を審査する原画展であるのに対し、ボローニャの方はプロだけでなくアマチュアも出展する。ボローニャは、プロを目指す絵本画家にとっての登竜門なのだそうだ。
展示されている原画は、子供向けの可愛らしいものもあるが、受賞作品は芸術性の高いものが多い。どれも美しく、絵本というより、抽象画や空想画を見ているような不思議な解放感と不安感を感じる。うまく説明できないが、方向と空間、時間の感覚がなくなったような感覚である。
また、展示を見ていて、ちょっぴり懐かしい気持ちになった。私も人並みに、絵本によって読書習慣がついた人間だからだ。ちなみに、私が生まれて初めて一人で読んだ本は、幼稚園の頃に読んだ『おしいれのぼうけん』という絵本。読んでいると胸がドキドキしてくるような、とても面白い絵本だった。懐かしいな〜。これがきっかけで、私の読書習慣がついたのだから、われながら、良い絵本に出会ったものである。
話を戻すが、展示物のうち、2007年の第21回展に出展された作品については、閲覧用の絵本が置いてあり、手にとって読むことができる。この点が、今回の展示会で一番良かったところ。
一冊一冊手にとって読んだもののうち、個人的に気に入ったものを紹介していくと、まず『アルティングさん』(2007年展、金牌賞)。作者はベンテ・オーレセン・ニストロムというデンマーク人。主人公「アルティングさん」の不思議な生活を、言葉を使わずに絵だけで紹介していくという作品。ネコバスならぬ虎電車が走っていたり、ヘリコプターと思いきや翼が蝶の羽だったり、その他、よく見ると、細かいところに不思議なものを発見することができる。思わず不思議発見に夢中になってしまう作品だ。
次は、『マーシャと白い鳥』(2007年展、日本人作品)で、少女マーシャが、ババヤガーという魔女にさらわれた弟を救いに行くという冒険物語。もともとはロシア民話だそうだ。「白い鳥」は恐らく白鳥だと思うが、日本人の感覚では美しさの象徴のような鳥が、この物語では魔女の使いとして扱われていたのが印象的だった。また、前半のほのぼのとした絵に対し、マーシャと弟が白い鳥から逃げまどう後半の部分は、捕まったらどうなるのか?と思わせる、どこか不安を感じる絵が多かった。それにしても、魔女の家を支える一本の鳥の足は不気味だった。

最後は、『ともだちおまじない』(2007年展、日本人作品)。「おまじない」というのは、「ともだち」をテーマにした俳句のこと。絵が可愛らしくて良いというのもあるが、何より各ページに登場する「おまじない」が心に響く。特に気に入ったものはメモしてきたので、挙げてみると・・・、
「バイバイと てをふりながら かえれない」
「けんかして ばかはおれだと いしころに」
「このほしで であえたことに ありがとう」
う〜ん、心が洗われるようだ(笑)

大人になって、こんなふうに絵本を楽しむ機会はなくなったが、20数年ぶりに絵本を満喫することができた。考えてみると、絵本というのはお得な本である。読んで楽しめて見て楽しむこともできる。幼い頃は、そんなこと意識していなかったし、もちろん意識できるわけもなかったのだが・・・。実は絵本というのは、子供よりも大人の方が楽しめる読み物なのかもしれない。11月に絵本カフェなる喫茶店ができるらしいので、ぜひ行ってみることにしよう。

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