2009/10/06(Tue)
江戸東京博物館特別展『よみがえる浮世絵 −うるわしき大正新版画』
台風と秋雨前線の影響で、雨の日が続いている。あ〜青空が恋しい。
さて、先月19日から江戸東京博物館で、『よみがえる浮世絵 ―うるわしき大正新版画』が開催されている。
浮世絵といえば、江戸の文化の花。西洋画のような写実的な絵画と違って、物事の特徴を巧みに捉え表現するところが浮世絵の面白いところで、私は好きである。
ということで、開催初日は逃したものの、早速行ってみることにした。
展示されている作品は、パッと見、江戸時代の浮世絵とよく似ているが、よく見れば絵の被写体が近代的な建築物だったり、美人画の女性が洋服姿だったりと、やはり江戸時代の浮世絵とは違う。思わず見入ってしまうような繊細で細やかな美人画。はっと息を飲まずにいられない叙情詩的な風景画。外国人画家がインドの様子を描いたちょっと変わった浮世絵まで、さまざまな作品を楽しむことができた。
ありがちかもしれないが、私は江戸時代の浮世絵の中では、歌川広重の『東海道五十三次』が好き。特に今回展示されていた作品の中で最も心奪われたのは、そんな広重を彷彿とさせる川瀬巴水の作品。広重ほどの躍動感はなく、どちらかというと静かな作品が多かったように思うが、ひょっとしたら中に入れるんじゃなかろうか?と錯覚するような立体感と色具合に心奪われずにいられなかった。
やはり西洋画の影響を受けているからだと思うが、どの作品も、江戸の浮世絵より写実性に富んでいたように思う。西洋画を見慣れ、一方でマンガのような抽象度の高い絵に囲まれている現代人にとっては、かなり受け入れやすいのかもしれない。
作品は5つのテーマに沿って展示されており、各所に添えられている説明を読むと、浮世絵の再生に携わった人たちの苦難や努力を知ることができる。明治時代に入り浮世絵が廃れてしまったということは、常識として誰もが知っていても、廃れた浮世絵をよみがえらせようとした人々や彼らの作品を知っている人は少ないだろう。少なくとも私は知らなかった。説明を読むだけでも十分楽しめる内容だ。
という『よみがえる浮世絵』展だったが、見終えてみれば今まで以上に浮世絵が好きになった自分がいる。大満足の展覧会だった。おすすめである。

さて、先月19日から江戸東京博物館で、『よみがえる浮世絵 ―うるわしき大正新版画』が開催されている。
浮世絵といえば、江戸の文化の花。西洋画のような写実的な絵画と違って、物事の特徴を巧みに捉え表現するところが浮世絵の面白いところで、私は好きである。
ということで、開催初日は逃したものの、早速行ってみることにした。
展示されている作品は、パッと見、江戸時代の浮世絵とよく似ているが、よく見れば絵の被写体が近代的な建築物だったり、美人画の女性が洋服姿だったりと、やはり江戸時代の浮世絵とは違う。思わず見入ってしまうような繊細で細やかな美人画。はっと息を飲まずにいられない叙情詩的な風景画。外国人画家がインドの様子を描いたちょっと変わった浮世絵まで、さまざまな作品を楽しむことができた。
ありがちかもしれないが、私は江戸時代の浮世絵の中では、歌川広重の『東海道五十三次』が好き。特に今回展示されていた作品の中で最も心奪われたのは、そんな広重を彷彿とさせる川瀬巴水の作品。広重ほどの躍動感はなく、どちらかというと静かな作品が多かったように思うが、ひょっとしたら中に入れるんじゃなかろうか?と錯覚するような立体感と色具合に心奪われずにいられなかった。
やはり西洋画の影響を受けているからだと思うが、どの作品も、江戸の浮世絵より写実性に富んでいたように思う。西洋画を見慣れ、一方でマンガのような抽象度の高い絵に囲まれている現代人にとっては、かなり受け入れやすいのかもしれない。
作品は5つのテーマに沿って展示されており、各所に添えられている説明を読むと、浮世絵の再生に携わった人たちの苦難や努力を知ることができる。明治時代に入り浮世絵が廃れてしまったということは、常識として誰もが知っていても、廃れた浮世絵をよみがえらせようとした人々や彼らの作品を知っている人は少ないだろう。少なくとも私は知らなかった。説明を読むだけでも十分楽しめる内容だ。
という『よみがえる浮世絵』展だったが、見終えてみれば今まで以上に浮世絵が好きになった自分がいる。大満足の展覧会だった。おすすめである。


